
湖南市にある知的障害児の入所施設、県立近江学園の新園舎が完成し、20日、竣工式が行われました。

竣工式は、三日月大造知事や地元・湖南市の生田邦夫市長らが出席し行われました。近江学園は1946年、糸賀一雄氏らによって大津市内に創設され、1971年に湖南市内に移転。老朽化が進み、2022年9月から新園舎の新築工事が行われてきました。学園には今月1日現在で、6歳から18歳までの50人が生活しています。


新園舎の特徴は全室個室で、障害の状況や程度に応じて生活のしやすさや安全性を考えた構造になっています。共用のダイニングやリビングは解放感のある明るい空間になっています。行動障害のある子どもの部屋は天井をおよそ4㍍と高くしました。また2階の供用スペースからは外へ直接出入りできる階段が設置されており、災害時などにスムーズに避難できるように工夫されています。

近江学園の上村達也園長は、「この日が迎えられたのは感慨深く思っています。支援が行いやすくなり、子どもたちにとっても地域移行後の生活に近い環境で生活していってもらえるメリットがある」と話しました。新園舎は来月から供用が開始されるということです。